ぺもの読書広場

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心を壊さない生き方 書評[vol.2]

 

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こんにちは、ぺもです!

 

今回はぺもブログで紹介した『心を壊さない生き方 〜超ストレス社会を生き抜くメンタルの教科書〜』の書評をしていきます。

 

 

 

◆この記事を読んで欲しい方◆ ・悩みがある方
・最近精神的に疲れているなと感じる方

 

本書の冒頭ではこんな言葉が書かれています。

知識は力なり。メンタルヘルスに関する知識は、ストレス社会ニッポンでサバイブしていく上で絶対に必要な武器だ

 

この言葉が示している通り、現代の日本はストレスフルです。そして未だに「精神が病むのはその人間の心が弱いからだ」 という考えが蔓延しています。

そんな日本では、「自分でメンタルヘルスについて勉強しておくこと」「自分の精神が病んでしまった時の対処法」を知っておくのは必要なことだと言えるでしょう。

それでは、『心を壊さない生き方 〜超ストレス社会を生き抜くメンタルの教科書〜』の書評スタートです!

 

 

著者について

著者はTwitterフォロワー数125万人(2021/2/8時点)のTestosterone(テストステロン)さんです。

Twitterアカウントはこちら。

twitter.com

また、精神科医岡琢哉(おか たくや)さん、スポーツ科学分野の博士である久保孝文(くぼ たかふみ)さんの2名が『心を壊さない生き方』の製作に協力しています。

 

 

『心を壊さない生き方』の目次

『心を壊さない生き方』の目次は以下の通りです。

 

ポイント!  ・第1部 予防 is KING
 ・第1章 永遠に生きると思って食事を管理しろ
 ・第2章 メンタルがブレやすい人は睡眠時間を死ぬ気で確保しろ
 ・第3章 運動はハッピーな人生の基盤になる
・第2部 超ストレス社会を生き抜くメンタルの教科書
 ・第1章 〇〇が嫌で仕方がない
 ・第2章 「生きている意味がない」と感じる
 ・第3章 無意味な行為がやめられない
 ・第4章 満員電車に乗れない/人込みがどうしても苦手
 ・第5章 病的に痩せているのにご飯が食べられない
 ・第6章 ダメだとわかっているのにお酒を飲むのがやめられない
 ・第7章 空気が読めない/人の言っていることがわからない

 このような構成になっています。

第1部がメンタルヘルスを損なわないためにどのような方法があるか、について書かれています。

続く第2章では具体的な症例を挙げながら、どのように対処すべきか、について書かれています。

気になる項目はありましたか?

 

 

日本人は睡眠が足りていない!?

第1部の内容で特に私が興味を持ったのは睡眠についてでした。

皆さんは普段どのくらいの時間寝ているでしょうか。

こちらのサイトでは日本人の睡眠時間が世界で一番少ないことが書かれています。

また、本書でもOECD経済協力開発機構)が発表したデータで日本人の睡眠時間がワースト1位だったことが挙げられています。

あなたは睡眠が足りていますか?

 

私の睡眠への考えについて

私は元々睡眠をしっかりとりたいタイプなので、毎日8時間以上は寝るように心がけています。

本書では睡眠時間が足りていないと心身ともに疲れやすくなり、結果としてメンタルを病みやすいということが書かれています。

私としては、「そりゃ、睡眠をとってなきゃそうなるだろ…」と読み進めていたのですが、面白いトピックが一つありました。

それが、「寝室にスマホを持っていくかどうか」です。

私は普段寝る時、寝床に入ってスマホを立てかけてYouTubeを視聴しています。眠くなればYouTubeを切って寝るし、そのまま寝落ちしてしまうこともしばしばあります。

スマホから出るブルーライトが体内時計を狂わせる、といった話は聞いたことはありましたが、今まで寝れなくなったりしたこともないので私は特に気にしていませんでした

ですが、「スマホ使用時間が長いほど社会不安が高い」、「自宅でスマホを使い続ける人は仕事のストレスが回復しない」といった報告もあるとのことなのでその日はスマホを一切触らずににねました。

すると翌朝まで本当にぐっすり眠ることができました。本当に一瞬のように感じました。ドラクエの宿屋に泊まったような感覚です

皆さんもぜひお試しあれ。

 

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適応障害について

さて、次は私が2020年の10月ごろなってしまった適応障害について触れます。

こちらでも触れています。

iwashiyasan-no-tsudoi.com

適応障害とはこのようなものです。

医学的には「はっきりとしたストレス要因によって、うつ状態や不安状態、攻撃的な行動などが引き起こされるもの」と定義します。

『心を壊さない生き方』より 

 対してうつ病薬物療法の対象になります。適応障害では、ストレス要因が改善すれば症状が改善しますが、うつ病ではストレス要因が改善しても治るとは限りません。

話が少し逸れました。

私が適応障害になった原因は仕事のストレスです。当時の私は100キロの道のりをバイトの子を乗せて毎日往復していました。

当時の私はお世辞にも運転が上手いとは言えず運転に気を使い、新卒として働き始めて半年で仕事も慣れておらず、仕事にも気を使うという状態で10月からそんな状態になることにとても緊張していました。

そうして、その100キロを往復することが始まった初日、私は会社の車を駐車場の柱にぶつけてしまいました。会社の社長は「気にするな」と声をかけてくださったのですが、次の日から辛い日々が始まりました。

バイトやパートの人がいる時は大丈夫なのですが、1人になると急に涙が出てくるようになりました。何も悲しくないのに、です。

家に帰ると何もする気が起きずそのまま朝まで寝てしまう食事は1日1食のみで食欲が湧かない、といった症状も出ました。しかし、せっかく自分に期待してくれて仕事を頼んでくださったのに、その期待は裏切れない、と2、3日は思っていました。

1週間で5キロも痩せてしまい、流石に耐えきれなくなった私は上司や社長に相談をしました。

結果的には社長や上司が真摯に私の話を聞いてくださり、私は負担を減らしてもらえました

そこから少しづつ気持ちも体力も回復し、今では元気に過ごしています。

 

 

 


心を壊さない生き方

『心を壊さない生き方 〜超ストレス社会を生き抜くメンタルの教科書〜』はとても多くの参考文献を使って書かれています。さらに、精神科医の岡琢哉さんやスポーツ科学分野に明るい久保孝文さんの専門家の意見も書かれているので、客観性がありしっかりとしたデータが示されています。

また、メンタルヘルスの本と聞くと、「なんだか暗い気分になりそうだな…」と思うかもしれませんが、本文は3人の会話形式で書かれており、Testosteroneさんの明るいキャラクターもあり、読んでいて憂鬱な気分にはなりません

適応障害で苦しんでいた時に読みたかった一冊だな、と思っています。

というわけで今回は『心を壊さない生き方 〜超ストレス社会を生き抜くメンタルの教科書〜』の書評でした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!