ぺもの読書広場

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神トーーク 書評[vol.3]

 

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こんにちは、ぺもです!

今回も以前ぺもブログで紹介した、書籍の紹介です。

今回は『神トーーク』の書評をしたいと思います。

 

 

◆この記事を読んで欲しい方◆ ・人間関係で不安や問題を抱えている方
・言いたいことが伝わらなくて辛い、と思っている方

 本書の「はじめに」の部分でこう書かれています。

本書をこのまま読み進めていただき、今日できることから行動を変えていただければ、あなたが「理想とする自分」と「理想とする毎日」に、どんどん近づいていきます。

『神トーーク』より

 この一文だけ見ると、怪しい宗教や自己啓発本のように見えますね。(笑)

しかし、実際はきちんとした研究データに基づいて書かれているので信憑性もあります

さらに各トピックの最後には「神トレーニング」というものがあり、本をすぐに閉じてそのトピックの内容を実践することができます。

この本では「科学的に人を動かす」ことを学び、「人を動かす」テクニックを手に入れることが最終目標になっています。

それでは、『神トーーク』の書評スタートです!

 

 

著者について

著者は星渉(ほし わたる)さんです。

公式サイトはこちら。

usp-times.com

Twitterアカウントはこちら。

twitter.com

 

『神トーーク』の目次

『神トーーク』の目次は以下の通りです。

 

『神トーーク』の目次  ・第1章 科学的に「人の心を動かす」絶対条件
・第2章 あらゆる「人間関係の悩みが消える」伝え方
・第3章 自然と味方が生まれ「誰からも好かれる」伝え方
・第4章 相手が「自分の思い通りに動いてくれる」新世界へ
・第5章 相手の人生さえも変える「究極の神トーーク」

 特に大事なのは第2章と第3章です。第1章では「人の心を動かす」絶対条件として「相手に安心感を与えること」「相手の自己重要感を傷つけないこと」が挙げられています。

この二つに関しては以下の記事が参考になります。

[驚愕]社会心理学者が提案する友達になりたい人と話すべき10のテーマ | ぺもブログ

[重要]相手に安心感を与えて好感度を上げるための知識[コミュニケーション] | ぺもブログ

第4章と第5章はその応用篇として書かれている印象です。

 

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周囲の人が自分で考えて動いてくれるようにするには

皆さんはコミュニティのリーダーになったことがありますか?コミュニティのリーダーと聞くと難しいですが、職場のプロジェクトのリーダー、部活動の部長、クラスの学級委員長、班の班長、世の中には大小様々なコミュニティがあり、一度はこういった役目を担った方がほとんどだと思います。

リーダーになった時に困るのがコミュニケーションが円滑に取れないことです。こちらのいうことを聞いてくれない、困ったことがあるのに相談してくれない、質問ばかりされて自分の作業の時間が取れない、そんな問題が頻繁に起こります。

私も高校の時に部長をやっていたので、こんな経験はたくさんあります。

そんな時に「みんなが自分で考えて動いてくれればいいのになぁ」と思いますよね。

そんな悩みを解決させるのが第4章に書かれている内容です。

 

答えをすぐに出してしまうのはNG

みんなが自分で考えて動いてくれればいいのに、と思った時にやってしまいがちなのは「答えを言ってしまう」ことです。

私自身、部長の頃に部活で後輩から質問をされた際には自分の時間がもったいないと思い、私なりの答えを教えていました。自分でたどり着いた答えの方が価値があると知っていたのにもかかわらず。

しかし、このような対応をしていると、答えを教えてもらえるからという理由で「自分で考えて動く」という習慣が根付かない、と星さんは指摘しています。

しかし、少し長い目で見れば、相手に考えさせず何もかも答えを教えるのは、いわゆる「指示待ち人間」を増やしてしまうだけ。指示待ち人間が増えるということは、いつまでもあなたは指示を出すことから解放されないということでもあるのです。

『神トーーク』より

 つまり、みんなに自分で考えて動いてもらうには「答えを教えない」と「相手に気づかせる」がセットになっていなければなりません。

相手に気づかせるというのは、人は自分で決めたことに価値を感じるからです。親が決めた医者という職業になったのちに、漫画家になり、漫画は売れないけど今の人生の方が幸せだ、という話がよく聞かれるのはこのためです。

 

人を動かす時の私なりの考え

では、答えを教えず、相手に気づかせるにはどうすればいいのでしょうか?

もちろん本書にはその具体例とトレーニング方法が書いてあります。

その方法をもとに私の考えを述べていきたいと思います。

現在、私が人を動かすために考えているのは「質問をされた時に一緒に答えを探すこと」です。

おそらく質問をされた側にはその質問に対しての答えを持っているでしょう。しかし、その答えを言っただけでは、質問者が自分で考えるようにはなりません。その際にこう聞いてみましょう。

あなたはどう思う?

その答えがもし賛同できるものであれば、「私もそう思う」と背中を押してあげましょう。

賛同できずに引っ掛かることがあれば、「〇〇の部分はこう思うけど、どう思う?」と再度質問を繰り返しましょう。

相手の意見をしっかり聞くことで、相手は自分で考えるようになり、話を聞いてくれるあなたへの好感度が増します。さらに、背中を押してあげることで相手は自分に自信を持ち、自分がその答えを決めた、と思うでしょう。

 

人間関係の悩みを解消する神トーーク

周囲の人が自分で考えて行動してくれるためには、という部分をメインに書きましたが、この本で最も重要なのは以下の点です。

 

ポイント! ・人の心を動かす絶対条件を知る
・人に安心感を与える方法を知る
・相手の自己需要感を傷つけないことを心がける

 このことからも、第1章、第2章、第3章は要チェックです!

これらが基礎になって第4章、第5章とつながるので、上記のポイントをチェックせずに周囲の人が自分で考えて行動してくれることは絶対にないです。

コミュニケーション力も勉強やスポーツなどと同様に少しづつ少しづつ積み上げるしかないようですね。

コミュニケーション力は1日にしてならず!

というわけで、『神トーーク』の書評でした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!