人は話し方が9割 書評[vol.1]
こんにちは、ぺもです。
今回はぺもブログでも紹介した、『人は話し方が9割』の書評をしていきたいと思います。
特に身近な人とのコミュニケーションが苦手な方と強調したのは、冒頭に著者のこんな言葉があるからです。
職場、家族、友人、配偶者、恋人、コミュニティの仲間……といった身近な人たちとの人間関係を円滑にする方法です。
この本は大事な会議で上手にプレゼンする方法、 入学式で初めて会った人とすぐに仲良くなる方法などが書いてあるわけではありません。
それよりも、先程の言葉にあったように、職場、家族、友人、配偶者、恋人、コミュニティの仲間など「すでにある関係でどのようにコミュニケーションをとったらいいかわからない」という人のために書かれています。
それでは、『人は話し方が9割』の書評スタートです!
著者について
著者は永松茂久(ながまつ しげひさ)さんです。
永松茂久さんのTwitterアカウントはこちら。
永松茂久さんのサイトはこちら。
人に"嫌われない"話し方をしよう
私は『人は話し方が9割』のメインテーマは「人に"嫌われない"話し方をしよう!」ということだと思いました。
あえて、"嫌われない"と強調したのは、人に"好かれる"話し方というものは普通の人には難しい、と繰り返し永松さんは繰り返していたからです。
本書の最後では「人の動かし方」という項目も出てきます。その時のことを考えてみましょう。
例えばあなたが職場で上司だとして、部下に指示を出さなければなりません。その時、「部下に嫌われない指示の出し方」と「部下に好かれる指示の出し方」のどちらが実現可能でしょうか。
おそらく、「嫌われない指示の仕方」の方が考えやすいのではないでしょうか。
この例からも、”嫌われない”話し方の重要性が伺えます。
相手を大事にする言い方をしよう
さて、人間関係では時として、厳しいことを相手に言わなければいけない時も、また、自分が厳しく指導されることもあります。
そういった場合に特に大事になってくるのが相手への伝え方です。
自分が相手を指導するとき
私が本書で学んだのは「相手を否定しない」こと。人間はたとえ「自分がやったこと」を否定されたとしても「自分自身を否定された」と思ってしまいます。
当たり前ですが、誰でも自分を否定してくる人は嫌いになります。そうなると本書の"嫌われない"話し方は達成できません。
例えば、後輩のミスで自分が怒られてしまった時、あなたは後輩に対して何らかの怒りが湧くでしょう。そして、その怒りのまま「何をやってるの!」「何でこんなことしたの!」と怒ってしまいがちです。
私もその1人でした。
しかし、本書を読んでから私はバイトの子が何かミスをしても、「俺も前同じミスをして、〇〇したらそのミスなくなったよ」と伝えたり、「〇〇先輩が前同じミスをして……」というふうに教訓として「本当に伝えたいこと」を伝えるようにしました。
以前は怒ったあとに「シュン…」としてしまって気まずかった空気があったのですが、今はありません。
何よりも自分も相手を否定しなくなったので、私の気分も晴れたままです。
自分が指導されたとき
自分が指導されたときはどうしましょう。
先程の例のように、「怒るときに相手を否定する人」は非常に多いです。そのせいで、相手のことが嫌いになったり、怒られたことが嫌いになったことがある人も多いと思います。私も経験があります。
この際の考え方も『人は話し方が9割』から学ぶことができます。
自分を怒ってくれた人は「自分のために時間とエネルギーを使ってくれた人」なのです。だからこそ、「本当にすみませんでした。これからは気をつけます!」と言い、最後に「ありがとうございました!」とつけることが大事です。
私も怒られた際はこのようにしてから、「次は頑張れよ!」と声をかけてもらえることが多くなりました。
しかし、これは相手の言っている事が正しくて、自分も理解し、反省している場合です。世の中にはただあなたをいじめたい人、怒りを発散したいだけの人もいます。そういう人にはこのような対応をする価値もありません。
離れ際にパンチやキックをお見舞いしてボコボコにしましょう。(心の中で)
あなたを大事にしてくれる人には、精一杯の感謝を伝えましょう。
人は話し方が9割
いかがだったでしょうか。
『人は話し方が9割』では、身近な人とのコミュニケーションを上手にとるための「テクニック」よりも「メンタル」を知るための本だと言えると思います。
コミュニケーションにおいてメンタルはとても重要です。なぜならコミュニケーションは「心を動かすこと」とも言えるからです。
心を動かされたから相手のことを好きになったり、時には嫌いになったりします。
相手のことを好きになったら友達になりたい、恋人になりたい、その人についていきたいと関係性を向上させたいと思います。嫌いになったら、その人との関係はそこで終わりです。
そんなコミュニケーションで最も大事なのは人に"嫌われない"話をすることです。
以上で終わりです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!